新潟県燕市にあるツインバード工業の全自動コーヒーメーカー(CM-D457)

 新潟県燕市は下町ロケットでは殿村家があるところとして大規模なロケが何度も行われた地でもある。TVでは田んぼが広がる田園地帯として描かれている。

 江戸時代には燕村は長岡藩の支藩である三根山藩(新潟県西蒲原郡巻町峰岡)の領地で、長岡・牧野家の分家の領地であった。戊辰戦争の見舞いとして本家の長岡藩に送られた米百俵の物語は有名である。かつて、小泉純一郎元総理大臣が取り上げ、再び脚光を浴びることとなった。現在では、燕市はステンレス製品の加工業者が数多く、燕の洋食器は世界に知られた産業となっている。
 一方、三条市は江戸時代前期からは、村上藩領になった。商人の町として、金物業が発展して行く。
 たとえば、こうした藩領時代から新巻鮭は燕市では頭を上にして吊るし、三条市では尾から吊るすことになる。ちなみに、鮭を尾を上にして吊るすのは村上地方と旧村上藩領、アイヌのコタンだけである。
 古代から阿賀野川以北は特殊な地域で、大化3年(647年)に築かれたとされる渟足柵や大化4年(648年)に築かれたとされる岩舟柵があった地域で、古代越後国が北へと領土を拡張し、蝦夷の国を現在の山形県南限まで追い遣った。新潟県と山形県の県境に聳える555.4m(四捨五入して555m)の海抜を誇る山に「日本国」と名が付いているのは当時(古代)の日本国の国境を示すものだともされる。あるいは、月山・羽黒山・湯殿山からなる出羽三山は修験道を中心とした山岳信仰の山であるが、出羽三山神社の社伝によれば崇峻天皇の皇子、蜂子皇子(能除太子)が開山したと伝えられる。崇峻天皇が蘇我氏に弑逆された時、蜂子皇子は難を逃れて出羽国に入った。そこで、3本足の霊烏の導きによって羽黒山に登り、苦行の末に羽黒権現の示現を拝し、さらに月山・湯殿山も開いて3山の神を祀ったことに始まると伝えている。すなわち、この時代には出羽・庄内地方は飛鳥の朝廷の手の及ばない地、日本国の外ということであろう。
 あるいは、新潟平野を生み出した母なる川が信濃国内では「千曲川」の名が付いているのに、越後国に流れ下ると「信濃川」と名を変えるのは、かつて中越地方以南に越後国を造った際に、信濃の民を移住させたとされ、そうした信濃国からの移住の民が故郷や先祖の地を偲んで信濃国から流れてくる川に名を付けたとすれば合点が行く。
 隣接する2つの市とはいえ、江戸時代から藩が違い、三条市は下越地方、燕市は中越地方に分類されていた経緯もあり、新幹線の駅である燕三条駅や、北陸自動車道の三条燕インターチェンジについて、名称の扱いを巡り論争が起こったことがある。

 こうした歴史の元、現在では燕・三条地区は「県央地域」の金属加工を中心に栄えている工業地域でもある。ツインバード工業株式会社(東証2部上場)も新潟県燕市にある。年間123億円ほどの売り上げがある。
 一昨年1月に良品無印から発売されたコーヒーメーカー(MJ-CM1)はツインバード工業株式会社製であった。「あった」としているのは現在では良品無印のホームページの製品からはコーヒーメーカー(MJ-CM1)が削除されており、販売を終了したものと考えられるからだ。ただし、コーヒーメーカー(MJ-CM1)の修理に関しては引き続きツインバード工業株式会社が担当して行くのだろう。
 良品無印から発売されたコーヒーメーカー(MJ-CM1)はクレームが多いことでは良品無印の販売品の中では群を抜くものである。そうした認識は各地に展開されている良品無印の販売店の店員の中の誰もが持っている。
 コーヒーメーカー(MJ-CM1)のクレームには、
(1).ミルで豆を挽く音が半端ない。
(2).ミルに入れる豆が引っかかる。
(3).ドリッパーと水入れタンクの開放方向が互いに逆でより広いスペースが必要である。
(4).ミルで豆を挽く粗さが変えられない。
(5).水入れタンクで接触不良(E-05)が頻発する。
(6).時計が遅れる。
等々が挙げられている。
 コーヒーメーカー(MJ-CM1)にはタイマー機能があるのだが、こうした接触不良や投入口に引っかかって残る豆の量でコーヒーの濃さが変わり(薄くなる)現実的にはタイマー機能を利用するのには不安が伴う。
 上記クレームの(1)~(6)を解消しているのが平成30年(2018年)10月5日にインバード工業株式会社から発売された全自動コーヒーメーカー(CM-D457)である。
 すなわち、良品無印のコーヒーメーカー(MJ-CM1)の後継機種がツインバード工業の全自動コーヒーメーカー(CM-D457)ということだ。だたし、(6)については時計を外し、タイマー機能をなくしている。
 実際に豆を細で挽いてみると、あのけたたましい音は消え、随分と音が静かになっている。
 また、抽出温度は83℃と90℃の2つの湯温に設定できる。監修者の田口護氏は、「83℃の湯温は、すべての焙煎度に向く適温です。」としている。T-falのケトルにも沸騰(紅茶用)、90℃(コーヒー用)、60℃(緑茶用)の3段階に設定できるものが出て来ているが、抽出温度は90℃にも設定できるが、より一般であるとされる83℃に設定する方が良いとしている。
 本体に電源SWとスタート(ストップ)ボタンが付いた。ドリッパーも真ん丸ではない。全自動コーヒーメーカー(CM-D457)ではこのドリッパーで手動でお湯を注いでコーヒーが入れられるように変更されている。
 タイマー機能を外してはいるが、これまで良品無印のコーヒーメーカー(MJ-CM1)にあった数多くのクレーム案件が解消されている。しかしながら、最もクレ-ムが多かった「高過ぎる」という値段へのクレームは解消されていないばかりか、タイマー機能がなくなったにも関わらず、更に高額になった。
 ツインバード工業株式会社はニッチな分野の家電製品を開発・販売するメーカーとして知られていた。しかし、今回の全自動コーヒーメーカー(CM-D457)は明らかに大手家電メーカー・パナソニックなどとも競合する製品である。ニッチな製品からメイジャーな製品へと範囲を広げることは企業を大きくして行くためには必須のアイテムではあろうが、製品が売れるためには販売価格が大きく影響してこよう。少人数でしか利用できない全自動コーヒーメーカー(CM-D457)なら購入者も余裕のある人に限られる可能性もあるが、家庭用全自動コーヒーメーカーとは成り得ない。今後のツインバード工業株式会社の全自動コーヒーメーカーの製品展開と価格設定に注視して行きた。

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